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失敗しないドアクローザー交換|RYOBI万能パラレル型

目次

ドアクローザーとは

ドアクローザーの主な部位の名称です。

ドアが急にバタンと閉まるようになったら、まず注意したいのがドアクローザーです。

ドアクローザーは、ドアが勢いよく閉まらないようにスピードを抑える装置です。中のオイルの動きで開閉をゆるやかにして、最後まで安全に閉まるようにしています。

寿命は使い方や環境によって変わりますが、一般的には10年ほどがひとつの目安です。

ドアがバタンと閉まるようになったり、油がにじんだり、閉まり方にムラが出てきたら、それは内部の油やバネの劣化のサインと考えた方がいいです。速度だけのズレなら調整で改善することもありますが、油漏れまで出ている場合は基本的に交換前提です。


取り外しと取り付けの前に、まず確認すること

台座は取り付け前に分解しておきましょう。似ている部品やネジも役割が違うので確認しておくと安心です。
取付前に部材や細かいネジやワッシャーを並べて確認しておくと、作業の流れが分かりやすくなります。

最初に見るのは、ドアの開き勝手です。

右開きか左開きか、どちら側に蝶番があるかを先に確認しておくと、あとで取付向きを間違えにくくなります。
パラレル型は、ドアを押して開く側に取り付けるタイプなので、向きの確認を最初にやっておくのが大事です。

次に、今付いているドアクローザーのネジ穴位置やブラケット形状を見ます。

RYOBIの取替用ドアクローザーは既存穴を活かしやすいですが、穴位置が合わない場合やL型に曲がったブラケットなど条件が違う場合は、そのままでは付かないことがあります。

ここを確認しないまま始めると、途中で止まるので要注意です。


【取り外し手順 1】 ドアは必ず閉めた状態で作業する

RYOBI公式では閉めて作業することを推奨しています

取り外しを始める前に、ドアは必ず閉めた状態にします。ここがとても大事です。
パラレル型は、アームまわりに力がかかった状態で付いているので、ドアを開けたまま外すと、部材が急に戻って危険です。

脚立の上で顔の近くに部品が跳ねると危険です。まずはドアを閉めてテンションを落ち着かせてから作業します。

RYOBI公式でも、パラレル型の取り外しはドアを閉めて行うよう案内されています。


【取り外し手順 2】 最初にアームとリンクの接続を外す

先に分離しておくと、跳ね返りによるケガを防ぎやすくなります

最初に外すのは、アームとリンクの接続部分です。

いきなり本体から外すのではなく、まず可動部分のつながりをほどいていきます。
アームとリンクを結合しているネジを外し、リンクをアームから抜いて分離させるのが基本です。
ここを先に外しておくと、本体やブラケットに力がかかったまま作業せずに済みます。

RYOBI公式でも、パラレル型の取り外しは最初にアームとリンクを外す流れになっています。

ただ、実際の現場ではここで詰まることが少なくありません。
ドア枠に干渉してドライバーが入らなかったり、接続部分のネジが固着して動かなかったりすることがあります。

RYOBIの公式手順では、アームとリンクを外してから本体やブラケットを取り外す流れですが、現場ではその順番どおりに進められないケースもあります。

その場合はアームとリンクを分離させずにブラケットを最初に外して作業を進める方法がありますので、そちらは取り外し手順の最後に記載しています。


【取り外し手順 3】 本体を台座とドアから外す

本体が落ちないように必ず本体を持ちながらネジを緩める。

アームとリンクが分かれたら、次に本体をドアから外します。

本体を留めているネジを外し、落とさないように必ず片手で支えながら慎重に取り外します。

ここで急いでしまうと、本体が手元から滑ってドアに当たったり、塗装面を傷つけたりしやすいので、最後の一本を外すときほど丁寧に進めた方が安全です。

RYOBI公式でも、アームとリンクを外したあとに本体をドアから外す手順が示されています。

ネジを緩めたら横にスライドさせて本体を取り外す。

本体を外したら、ドア側についている台座を外します。
ネジは複数本で固定されていることが多いので、順番に外していきます。
ここは負荷が少ない状態なので、落ち着いて作業すれば問題ありません。

本体の後は台座を取り外します。本体から油が漏れていることが多いです。
漏れた油等を拭いて取り外し完了。

【取り外し手順 4】 最後にブラケットを外す

落下させないよう慎重にブラケットを外します。

本体が外れたら、最後にドア枠側のブラケットを外します。
ブラケットはアームやリンクの支点になる部品なので、本体が残ったまま外すより、順番としては最後に回した方が安全です。

ネジを外しきったあとに部材が落ちないように、必ず手で支えながら外します。
パラレル型はこの順番で進めると、余計な力を受けにくく、取り外し事故も減らしやすいです。


※アームとリンクが分離できない場合の取り外し手順

まずはブラケットから外す。ドアが半開きの場合は最大限の注意で。

【取り外し手順2】でアームとリンクがドア枠との干渉やネジの固着などで分離できない場合があると記述しました。

その場合はアームとリンクが接続したまま取り外す方法があります。
鍵とドア修理コバヤシの現場作業でも頻繁に用いる作業方法です。

画像のようにドアを半開きにしてブラケット部分のネジを1本ずつ外していきます。
この際ドアを開ける角度は最小限にします。
ドアクローザーの機能でブラケットが引っ張られている状態なので、蝶番側のネジから慎重に1本ずつ外しながらドアを閉じていきます。最後の1本の時にはブラケットやリンクを手で押さえて作業しましょう。

本体の引っ張る力でブラケットが跳ね返り、ドアの破損や、顔などに当たり怪我をする危険性があります。
ゆっくり慎重に作業しましょう。

この作業が完了したら【取り外し手順3】からの順番で作業を進めてください。
なお、この辺りで難しいと感じたら無理をしないでください。専門業者に相談しましょう。

【取り付け手順 1】 新しいブラケットの位置を決める

ブラケットと取り付けに使うネジ。力のかかる場所なので糊付きのタイプを選びましょう。稀に短くて使えない場合があります。

取り付けは、まずブラケットの位置を決めるところから始めます。
元のネジ穴跡はかなり参考になりますが、前に付いていた機種と形が違うこともあるため、跡だけを信用してそのまま固定するのは危険です。

ただ、万能型のRYOBIパラレル型であれば、多くの場合は元の位置を活かして取り付けできます。

ブラケットがズレると、あとで全体の位置関係までズレてしまうため、ここは一番丁寧に見たい工程です。
既存穴を活かせるかどうかは、RYOBIの取替用案内でも確認ポイントとして扱われているので、慎重に進めましょう。

この際に元のネジ穴が4つある場合はブラケット本体の2箇所の可動式補助アームをネジ穴に合わせて取り付けられます。
稀にネジ穴が3つの場合がありますが、その場合はブラケット本体の2箇所と補助アーム1箇所で取り付けましょう。
使用しなかった補助アームは取付後に外しておきます。

ドア枠に取り付けるブラケット位置は、あとでアームの動きに直結するので先にしっかり決めます。

また、付属のネジが短く、ドア枠側の受けまで届かず締まらないこともあります。
その場合は、元から使われていたネジの長さを確認したうえで、代用できることがあります。

左が付属ネジ。右が既存ネジ

【取り付け手順 2】 取付板や台座をドア側へ仮止めする

本体のアームがドア枠に当たらず、リンクにも干渉しない上下位置を確認する。

ブラケットを取り付けたら、次はドア側の取付板や台座を付けます。
この段階では、最初から本締めせず、少し動かせる程度の仮止めにしておくのがコツです。

理由は、本体やアームを組んだあとで微調整が必要になることが多いからです。
最初から強く締め切ると、あとで位置合わせがしづらくなり、無理に合わせて全体が歪む原因になります。

取替用ドアクローザ-は、型紙や既存穴を使いながら位置を決める前提なので、この段階で固定しきらない方が失敗しにくいです。

上下位置が定まったら固定金具をドアに取り付ける。

このとき、スライド取付板の左右位置は、蝶番側の端をブラケットの中心線から指3本分ほどの位置に合わせるのがひとつの目安です。この位置を目安にしておくと、あとでリンクの回転部分を大きく調整せずに済みます。

ブラケットの中心線から指3本分ほどの位置にスライド取付板を合わせます。

【取り付け手順 3】 アームを本体へ取り付ける

次はアームを本体側へ取り付けます。
このときは、アームの向きと、接続部が自然に納まっているかをよく見ます。

無理に押し込んで付けるのではなく、回転軸に対してまっすぐ納まる位置で組むのが大事です。
ここが斜めだったり、最初からねじれた状態で付いていたりすると、開閉のたびに負担がかかって緩みやすくなります。

緩みやすい箇所は外れにくい糊付きのネジを使い、可動部は可動部としてきちんと動くように組む意識が必要です。

本体の上側接続部分にアームをはめておきます。取り付けるドアの蝶番に近い側の接続部分へ、アームを上向きに取り付けます。
本体とアームをネジで繋ぎましょう。このときはワッシャーも忘れずに入れておきましょう。
使わなかった下側の接続部分にプラスチックのキャップをはめておきます。

【取り付け手順 4】 本体を取り付ける

本体が落ちないようにしっかり持った状態で横からネジを固定します。

台座や取付板の位置が決まり、アームを本体に取り付けたら、次は本体をドア側へ固定します。

本体は、ただネジが入ればいいわけではなく、まっすぐ納まっていることが重要です。
ここで斜めに付くと、あとでアームやリンクの角度が不自然になって、閉まり方がおかしくなります。

速度調整側の向きも確認しながら、ネジ穴に無理がない位置で取り付けます。
RYOBIの取替用ドアクローザーは、対応穴の範囲内で正しく位置決めすることが前提です。

【取り付け手順 5】 アームとリンクの位置関係を確認する

接続できたら、すぐに本締めせず位置関係を確認します。

見たいのは、アームが蝶番側へ寄りすぎていないか、リンクとブラケットの関係に無理がないか、開閉したときに枠や周辺部材へ干渉しないかです。ここで動きが窮屈だと、ドアが重い、途中で引っかかる、最後だけ急に速くなる、といった症状が出やすくなります。

つまり、正しく付いたかどうかはネジが締まったかではなく、動きに負担がないかで判断した方が正確です。

悪い例。アームがリンクより蝶番側にあるとドアが完全に閉まりません。

アームとリンクの位置関係が良くない場合は、リンクを回して長さを調整し、画像のような位置関係に合わせます。

良い例。リンクがアームより蝶番側にあります。リンクとアームを少し引っ張って接続させます。

ここで無理に引っ張らないと届かない場合は、どこかの位置がズレている可能性があります。そのまま力任せに進めるのではなく、一度位置関係を見直した方が安全です。

【取り付け手順 6】 アームとリンクをつなぐ

本体とアームが付いたら、最後にアームとリンクを接続します。

ここは「届けばいい」ではなく、「無理なくつながるか」を見る工程です。
アームを無理に引っ張って届かせたり、リンクを押し込んで合わせたりすると、組めたように見えても後で歪みます。
理想は、接続部どうしが自然に重なる位置でつながることです。

RYOBIの取替用案内でも、既存穴を活かしつつ正しい位置へ納めることが前提なので、ここは寸法の丸暗記より、無理なく納まっているかを優先して見た方がいいです。


【取り付け手順 7】 仮締めした状態で、開閉時の両方の動作を確認して本締めする

一度つながったら、いったん仮締めして、ドアを開けた状態と閉めた状態の両方を見ます。ここはかなり重要です。

開いたときに良さそうでも、閉じたときにリンク角度が変わって、微妙なズレが出ることがあるからです。
だから、開いた状態だけで安心せず、一度ドアを閉めてみて、本体やアームに突っ張りがないか、どこかに当たっていないかを確認します。問題がなければ、そのあと本締めに進みます。

本締めは、ドアの動きに問題がないことを確認してから行うのが基本です。
最初から全箇所を強く締めてしまうと、あとでズレを直しにくくなります。

なので、仮締めで確認して、問題がないと分かってから最後にしっかり固定する。
この順番の方が、やり直しも少なくて済みます。

アームとリンクの位置関係がいいとドアは最後まで閉まります。
悪い例の場合はアームとリンクを接続させてもドアが閉まりません。

【最後の仕上げ 1】 ストップ機能を使う場合は角度も確認する

全ての取り付けが完了したら、リンクとブラケットの接続部分を本締めします。

その際にストップ機能を使う場合は止めたい角度も確認します。
ただし、どこでも自由にストップを使っていいわけではありません。住宅では便利でも、建物条件によっては使い方に注意が必要なことがあります。

便利さだけでなく、使う場所に合っているかも見ながら設定した方が安心です。
RYOBIのカタログでは、内装式ストップ付きのパラレル型はおおむね85度から180度まで任意の角度でストップできる仕様が案内されています。

住宅玄関では、荷物の出し入れまで考えると90度より大きめに開けたいことが多く、110度前後をひとつの実務的な目安にする考え方は十分自然です。ただし、壁や周辺物に当たる環境では無理に大きく開けない方が安全です。

まずドアが開いた状態で110度ほどの角度で締めます。

なお、集合住宅の玄関ドアは防火戸として扱われるため、基本的に開けたまま固定できるストップ機能は使えません。
火災時にドアが閉まらないと、煙や炎が廊下に広がってしまうためです。

マンションやアパートの玄関ドアでは、基本的にストップ機能は使えないと考えておいた方が安心です。

一方で戸建て住宅の場合は、基本的にストップ機能付きでも問題ありません。
ただし、建物の条件(準防火地域など)によっては常閉式が必要になるケースもあるため、状況に応じた判断が必要です。

ドアを閉めてからが本締めです。開けた状態で締めただけだと中のカムがズレて緩む可能性があります。

【最後の仕上げ 2】 速度を調整する

本体横のシールに1番と2番のネジの位置が記載されています。

取り付けが終わったら、最後は速度調整です。
RYOBIでは、ドアを90度開いた位置から閉まるまで5〜8秒が適正と案内されています。

鍵とドア修理コバヤシではドアが閉まる時の鍵周り、ドア本体、ドアノブ、蝶番への衝撃などを抑えるために8秒ほどを推奨しています。

第1速度は閉まり始めの大きな動き、第2速度は閉まり際の動きで、第2速度は第1速度よりやや遅く設定するのが基本です。
最初の動きは自然に、最後はバタンとならず静かに納まるように調整していきます。

1番と2番のネジの位置は本体にシールが貼ってあり確認できます。

ここで気をつけたいのは、一気に大きく回さないことです。
少し回してはドアを動かし、また少し回して確認する。この繰り返しで合わせた方が、失敗しにくいです。

速すぎると危ないですし、遅すぎても今度は閉まり切らないことがあります。

【まとめ】

交換作業が完了しました。これで安心してご使用いただけます。

ドアクローザー交換で大事なのは、ただ部品を替えることではありません。

取り外す順番を守ること、ブラケット位置を丁寧に決めること、アームとリンクを無理なくつなぐこと、そして最後に速度をきちんと合わせること。

この4つができて、初めて安全に使える状態になります。

一見するとネジを外して付け替えるだけに見えますが、実際は位置決めがかなり重要です。
少しでも不安がある場合は、無理に進めず、早めに専門業者へ相談した方が安全です。

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この記事を書いた人

1998年より鍵とドア修理一筋で、現在は年間1200件の修理実績を持つドア修理のプロフェッショナルとして活動。
特にドアクローザー交換は全国トップクラスの実績を持つ。
イタリア・キーライン社での鍵と錠前の技術研修を経験、日本ではウッドリペアマイスター2級を取得。
川越市在住の地域密着店主として、地域防犯推進委員も務め、防犯啓蒙活動に努める一面も。
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