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鍵穴にクレ556を使ってはいけない理由

鍵穴にクレ556を使ってはいけない理由

〜専門業者が語る本当のリスクと正しい対処法〜

玄関の鍵が回りづらい、動きが重くなってきた。そんなとき、「とりあえずクレ556をスプレーしてみよう」と思ったことはありませんか?

クレ556



実はそれ、やってはいけない行動なんです。

クレ556は確かに万能な潤滑スプレーですが、鍵穴には不向き
むしろ、トラブルを招く原因になります。

この記事では、実際に現場で対応してきた数々の事例とともに、「なぜクレ556を使ってはいけないのか?」をわかりやすく解説します。

目次

【結論】鍵穴にクレ556は絶対に使ってはいけません

なぜダメなのか?3つの理由

  • 数日〜数週間後に逆効果
     使った直後はスムーズでも、時間が経つとゴミやホコリを吸着して動きがどんどん悪くなります。
  • 内部が固着し、鍵が回らなくなる
     油分が乾いてベタつき、鍵穴の中が詰まってしまいます。
  • 鍵だけでなく、ドア全体に悪影響
     ラッチや蝶番、ドアクローザーなどに使ってしまうと、動きがさらに硬くなりトラブルが拡大します。

【実例】クレ556使用で実際に起きたトラブル

ケース①:鍵が急に回らなくなって外出できず

さいたま市桜区のお客様で築30年の戸建て住宅。
鍵の動きが重くなったため、物置にあったクレ556をスプレー。
週1回程度の使用を続けた結果、ある日突然鍵が回らなくなり、外に出られなくなりました

ケース②:鍵が抜けなくなり、家に入れない

足立区のお客様は築20年、玄関に2つの鍵。
数年前から下の鍵が使えなくなり、上の鍵に頼っていたところ、ある日鍵が刺さったまま抜けなくなる事態に。
原因を調べると、5年前からクレ556を使っていたことがわかりました。

ケース③:ドアが開かなくなるほど硬くなった

埼玉県朝霞市のお客様築40年の家で「ドアが開かない」との相談。
聞けば、2週間前からラッチ部分にクレ556を使っていたとのこと。
結果的にドアの開閉ができなくなり、内外どちらからも開けられない状態に。

クレ556とは?鍵穴には適していない理由

クレ556(KURE 5-56)は、金属のサビ落とし・潤滑・除湿など多目的に使えるスプレーですが、鍵穴のような精密部品には不向きです。

理由は以下の通りです

  • 鍵穴は非常に繊細で、ゴミの混入や油分の劣化が大きな影響を及ぼす
  • クレ556は乾くと粘着質になり、鍵の動作不良を引き起こす

クレ556を鍵穴に使ってしまった場合の対処法は?

結論から申し上げますと、鍵の専門業者に依頼するしかありません。

具体的な対処方法としては

  • シリンダー(鍵穴)を取り外す
  • Oリングを取る
  • 鍵を刺して45度回して、外筒と内筒を分解
  • 内筒の中のピンやバネを取り外してから洗浄とパーツ交換

と専門的な知識と経験が必須となるので、素人の人ができることは不可能に近いです。

鍵が回りづらくなる他の原因とその対処法は?

鍵が回りづらいと感じたら、ゴミ・湿気・経年劣化が原因かもしれません

鍵を鍵穴に差したときに回りづらいと感じたら、それは故障のサインかもしれません。
放置すると、鍵が折れたり完全に回らなくなったりするリスクもあります
そこで今回は、鍵が回りづらくなる代表的な原因と、それぞれの対処法についてわかりやすく解説します。

鍵穴には砂埃・湿気・経年劣化といった原因が潜んでいます

鍵がスムーズに回らなくなる主な原因は、以下の3つです。

1. 砂埃などのゴミの混入

  • 鍵穴の中に砂やホコリが入り、動きを妨げます。
  • 特に畑が多い地域や風が強い場所では、砂埃が舞いやすく、鍵穴に入りやすくなります。

2. 湿気によるサビや潤滑不良

  • 湿気の多い場所では、鍵穴内部に水分がたまり、錆が発生しやすくなります。
  • 海沿いでは塩分を含んだ空気により、さらに錆びやすくなります。

3. 経年劣化による摩耗

  • 鍵や鍵穴も時間の経過とともに摩耗します。
  • 長年使っていると、金属部分がすり減り、スムーズに動かなくなってしまいます。

各原因への対処法をご紹介します

砂埃が原因の場合

  • 潤滑剤(例:エバースメタルケア宝商株式会社製)を鍵穴に吹き込みます。
  • 液体をたっぷり入れて、鍵穴の中のゴミを外に流し出します。
  • 鍵を数回抜き差ししながら、異物を排出しましょう。

湿気が原因の場合

  • 潤滑スプレーを季節ごと(年4回)に1秒程度使用しましょう。
  • 海沿いの地域では、年8回、夏場は月2回の使用が効果的です。
  • サビの発生を防ぎ、鍵の寿命が延びます。

経年劣化が原因の場合

  • 10年以上使用している鍵や鍵穴は、交換を検討しましょう。
  • 日本ロック工業会では、一般錠前は約10年で交換推奨とされています。
  • 電気錠の場合は約7年が目安です。

【正しい対処法】鍵穴には専用潤滑剤を使いましょう

鍵穴の潤滑には、鍵専用の潤滑剤を使用するのが安全で確実です。

推奨される潤滑剤の一例

  • エバース メタルケアー
     細かい部品に最適な成分で作られており、ホコリを吸着しにくく鍵穴の保護にも適しています。

エバースメタルケア―は鍵穴にも良いと問屋さんから勧められて使ってます
上の画像の小さい方はお客様にあげてます

また、玄関ドアに「鍵穴にクレ556は使用しないでください」と注意書きがあることも。
それだけ多くのトラブルが報告されている証拠です。

【まとめ】鍵の不調はプロに相談するのが最も安全です

🔑 この記事のポイント

  • 鍵穴にクレ556を使うと、数日〜数ヶ月後に深刻なトラブルが起きる可能性あり
  • 不調の原因は鍵穴だけでなく、錠前・蝶番・ドアクローザーなど複数の箇所に及ぶことも
  • 対処するなら、鍵穴専用の潤滑剤を使用する
  • 不安を感じたら、無理せず専門業者に相談するのが最も安全
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鍵がスムーズに動かない…
そんなときこそ、「クレ556を使う前に」この記事を思い出してください。

小さな違和感が、大きなトラブルの前触れかもしれません。
正しい知識と対処法で、あなたの大切な玄関を守りましょう。

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この記事を書いた人

1998年より鍵とドア修理一筋で、現在は年間1200件の修理実績を持つドア修理のプロフェッショナルとして活動。
特にドアクローザー交換は全国トップクラスの実績を持つ。
イタリア・キーライン社での鍵と錠前の技術研修を経験、日本ではウッドリペアマイスター2級を取得。
川越市在住の地域密着店主として、地域防犯推進委員も務め、防犯啓蒙活動に努める一面も。
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