ドアクローザー、実は寿命があるって知っていましたか?
「ドアクローザー」とは、玄関ドアなどがゆっくりと静かに閉まるようにする装置のことです。
便利なこの装置ですが、実は寿命があることをご存知ですか?
ドアクローザーの寿命はなぜ?

ドアクローザーの寿命が来る原因は、主に以下のことが考えられます。
- オイルの劣化: ドアクローザーの中には、油圧式の本体があり、たくさんのオイルが詰まっています。
このオイルが、長年の使用によって金属片が混ざって汚れたりすることで、性能が低下してしまいます。 - 部品の摩耗: ドアクローザーの中には、バネやアームなどの部品が入っていて、これらが金属同士こすれ合うことで摩耗し、スムーズな動作ができなくなります。
- 建付けの悪化: ドアクローザーを無理に使ったり、長年使い続けると、ドア本体や建付けが悪くなり、ドアクローザーに負担がかかってしまいます。
ドアクローザーが寿命を迎えるとどうなるの?
ドアクローザーが寿命を迎えると、以下のような不具合が起こる可能性があります。
- ドアが勢いよく閉まる: オイルが劣化すると、ドアが早く閉まってしまい、指を挟むなどの事故につながる危険性があります。
- ドアが途中で止まる: 部品の摩耗や建付けの悪化により、ドアが途中で止まってしまうことがあります。
- 異音がする: ドアを閉める際に、ギシギシやガタガタといった異音がするようになります。
ドアクローザーの寿命はどのくらい?交換費用の相場は?
ドアクローザーの寿命は、使用頻度や環境によって異なりますが、一般的には10年程度と言われています。
また交換費用の相場は、室内ドアクローザーで15,000円から20,000円前後。玄関ドアクローザーで20,000円から50,000円前後です
ドアクローザーの交換時期の見分け方
ドアクローザーの交換時期の見分け方として、以下の点が挙げられます。
- ドアが勢いよく閉まる: 閉まる速度が6秒〜8秒より早い場合、交換を検討しましょう。
- ドアが途中で止まる: ドアが途中で止まってしまう場合は、交換が必要です。
- 異音がする: ギシギシやガタガタといった異音がする場合は、交換を検討しましょう。
- ドアの開閉が重くなった: ドアの開閉が重くなった場合も、交換のサインです。
ドアクローザーを交換するメリット
ドアクローザーを交換すると、以下のメリットがあります。
- 安全性が向上する: ドアがゆっくりと静かに閉まるようになり、指を挟むなどの事故を防ぐことができます。
- 快適性が向上する: ドアの開閉がスムーズになり、ストレスなくドアを利用できます。
- 建物の寿命を延ばす: ドアの建付けが改善され、建物の寿命を延ばすことにつながります。
自分でドアクローザーを交換する方法と注意点は?

ドアクローザーの交換は、DIYの中でも比較的難易度が高い作業です。
ですが、いくつかのポイントを押さえれば、ご自身で交換することも可能です。
この記事では、自分でドアクローザーを交換する方法と、特に注意してほしい点について、分かりやすく解説していきます。
Q1. ドアクローザーを交換する際に、まず何から始めればいいですか?
まずは今ついているドアクローザーのメーカーと品番を確認することが重要です。
ドアクローザーは、メーカーや製品によって取り付け穴の位置やサイズが異なります。
そのため、今ついているものと同じメーカー、同じ品番のドアクローザーを選ぶのが最も確実です。
製品本体やアーム部分に、メーカー名や品番が書かれたシールが貼ってあることが多いので、まずはじっくりと探してみてください。
「うちのドアクローザー、古すぎて品番がわからない…」という場合は、ドアクローザー本体のサイズを測ったり、取り付け穴の位置を測ったりして、それに合った汎用タイプのものを選ぶことになります。
ただし、「適合する製品を見つけるのが意外と難しい」と感じるかもしれません。
もし、不安な場合は、専門業者に相談することも検討してみましょう。
Q2. ドアクローザーを外すときに気を付けることはありますか?
アームが勢いよく動くことがあるので、十分注意してください。
ドアクローザーは、ドアをゆっくり閉めるための油圧装置が入っています。
そのため、取り付けられている状態ではアームに強い力がかかっています。
ネジを緩めていくと、この力が解放され、アームが「バンッ!」と勢いよく跳ね上がることがあり、非常に危険です。
怪我を防ぐためにも、必ずドアを閉めるか、少し開いた状態で状態で、アームの動きをコントロールできるように注意しながら作業を進めてください。
可能であれば、2人以上で作業するとより安全です。
1人がドアを固定し、もう1人がドアクローザーを取り外すというように役割分担すると良いでしょう。
Q3. ネジが固くて外れないのですが、どうすればいいですか?
大きめの電動ドライバーを使うのがおすすめです。
ドアクローザーの取り付けネジは、非常に固く締まっていることが多いです。
特に古いものはサビなどで固着していることもあります。
手動のドライバーで無理に回そうとすると、ネジの頭の溝(プラスの山)が潰れてしまい、「なめて」しまうことがあります。ネジがなめてしまうと、外すのがさらに困難になってしまいます。
そのため、ネジを外す際には、トルクの強い大きめの電動ドライバーを使用することをおすすめします。
電動ドライバーを使えば、ネジの頭を潰すことなく、スムーズに緩めることができるでしょう。
もし電動ドライバーをお持ちでない場合は、ホームセンターなどでレンタルすることも可能です。
Q4. 新しいドアクローザーを取り付ける際のコツはありますか?
水平を保ち、ネジを均等に締めることが大切です。
新しいドアクローザーを取り付ける際は、まず本体を仮止めし、アームが水平になるように調整します。
その後、全てのネジを均等に締めていきましょう。
一か所だけ先にきつく締めてしまうと、本体が歪んでしまい、スムーズに動作しなくなる可能性があります。
また、取り付け後には、ドアの開閉スピードを調整するバルブを操作して、ドアがゆっくりとスムーズに閉まるように調整してください。説明書に調整方法が記載されていますので、そちらも参考にしながら、ご自身にとって最適な閉まるスピードに設定しましょう。
ドアクローザーの交換は、いくつかの注意点がありますが、適切に作業すればご自身で行うことも可能です。
特に、適合する製品選び、アームの飛び跳ね、固いネジの取り外しには十分気を付けて作業を進めてください。
もし、作業に不安を感じる場合は、無理をせずに専門業者に依頼することも考えてみましょう。
DIYで交換したい人向けに、作業手順・必要工具・安全上の注意点など

玄関のドアクローザーが壊れてしまったり、動きが悪くなったりしたとき、「自分で交換できるのでは?」と考える方も多いでしょう。本記事では、ドアクローザーをDIYで交換するための手順や必要な工具、安全面の注意点などを、専門用語を極力使わずにわかりやすく解説します。
そもそもドアクローザーって何?なぜ交換が必要?
ドアクローザーとは、ドアが「バタン!」と勢いよく閉まるのを防ぐために、ゆっくり静かに閉める装置です。
これが壊れると、ドアが急に閉まって危険だったり、毎回音がうるさかったりします。
交換が必要になるのは、以下のようなときです。
- ドアが勢いよく閉まるようになった
- 油漏れが起きている
- 動きが重すぎたり軽すぎたりする
必要な道具は?DIY交換に必要なもの一覧
✔ 用意するものリスト
道具・材料 | 補足 |
---|---|
適合するドアクローザー | ドアのサイズや重量に合ったもの(※品番を確認) |
プラスドライバー(5mm/6mm対応) | 固いネジに対応できるよう、丈夫なものがおすすめ |
付属のレンチ | メーカーにより、調整用の六角レンチなどが同梱されていることがあります |
脚立 | 高所での作業時に必須。転倒に注意して使いましょう |
参考リンク: リョービ製ドアクローザー製品ページ
古いドアクローザーの外し方は?
1. アームの接続部分のネジを外す
ドアとドア枠をつなぐ棒状のパーツ(アーム)の根元にあるネジを外します。
ネジはかなり硬いことが多いので、しっかり力をかける必要があります。
ここで無理をするとネジの「山」が削れてしまうので、力加減に注意してください。
2. 本体のネジを外す
ドアの上部に取り付けられた本体を止めているネジを外します。ここでもネジが硬い場合が多いため、ドライバーのサイズをきちんと合わせて作業しましょう。
3. ブラケットのネジを外す
ドア枠側の金具(ブラケット)もネジで固定されているので、それも外します。すべてのパーツを外し終えたら、古いドアクローザーは取り外し完了です。
新しいドアクローザーはどうやって取り付ける?
1. ブラケットのネジを取り付ける
まずはドア枠側の金具(ブラケット)から取り付けます。元のネジ穴が使えない場合、新たに穴を開ける必要があるため、電動ドリルが必要になるかもしれません。
2. 本体のネジを取り付ける
続いてドア本体にドアクローザーを固定します。取り付け位置は元の位置を参考に、水平を確認しながら取り付けましょう。
3. アームのネジを取り付ける
最後にアームを取り付け、ドアと本体が連動するように接続します。
位置がずれているとうまく動作しないので、数回ドアを開け閉めして動作確認を行いましょう。
DIYで交換する際に注意すべきポイントは?
ネジがとても硬い
古いドアクローザーのネジは長年の使用で固くなっています。
無理に回そうとするとドライバーが滑り、ネジが壊れることも。潤滑スプレー(例:KURE 5-56)を使ってから回すと効果的です。
アームの反動が危険
取り外し時、アームが急に動くことがあります。勢いで顔や目に当たると大変危険なので、手で押さえながら慎重に作業してください。
そもそも取付できないドアもある
勝手口や特殊な形状のドアには、一般的なドアクローザーが合わないこともあります。
取り付け可能かどうかは、製品の説明書やメーカーサイトで確認しましょう。
穴あけが必要な場合がある
ネジの位置が合わない場合、新しく穴をあける必要が出てきます。これには電動ドリルや下地の確認などの知識が必要です。
自信がなければプロに任せたほうが良い?
DIYは費用が安く済むように思われがちですが、実際は次のようなリスクがあります:
- 合わない部品を買ってしまった
- ネジが外れない・取り付けられない
- 工具を新しく買う必要があった
- 思ったよりも時間がかかった
こういったトラブルを避けるためには、専門業者に頼むのが最終的にコストパフォーマンスが良い場合もあります。
例えば、東京都内のドア修理業者では、出張費・工賃込みで1万円〜2万円前後で交換対応してくれるケースもあります(※2025年時点の価格相場)。
まとめ~自信があるならDIY、それ以外はプロがおすすめ
DIYでのドアクローザー交換は、正しい手順と注意点を守れば可能です。
しかし、少しでも不安があるなら無理をせず、専門の業者に依頼することを検討してください。
安全性と時間の節約を考えれば、それが最善の選択になることも多いです。
施工事例
ドアクローザーから油漏れ!放置でドア全体が壊れる前に交換
お客様の声
「もっと早く頼めばよかった!」
築40年以上のマンションにお住まいのM.M様は、玄関ドア上部から油が垂れてきたことに気づきご相談くださいました。
来客のたびに油ジミが恥ずかしく、騒音トラブルも心配だったとのことですが、修理後は「音もしないし、ドアが軽くなったみたい!」と驚きと感動の声をいただきました。
事例概要
古い玄関ドアに取り付けられたNHN製のドアクローザーから油漏れが発生。
すでに製造終了のため部品交換ができず、「ドアごと交換かも…」という不安を抱えておられました。
コバヤシでは、最新の静音ドアクローザーを使った最適な提案で、見た目も機能もリフレッシュ。
短時間での施工が可能でした。
具体的な施工内容
- 廃番のNHN製ドアクローザーを撤去
- 最新型・静音タイプのクローザーを新規取り付け
- 劣化した取付位置の補修とネジ穴修正
- 開閉スピードを静かでなめらかな設定に調整
- 最後に油ジミの清掃と動作確認まで丁寧に対応
施工はわずか1時間ほど。見た目も動作音も劇的に改善しました。
コバヤシの神技ポイント
「もう部品がない」では終わらせません!
廃番製品でも、現場状況に応じた調整と補修で、最新機器への置き換えを実現。
特に今回のように古いマンションでも、「馴染ませ施工」で違和感なく仕上げられるのがコバヤシの技術力。
見た目の美しさと機能性、両方にこだわります。
他業者との違い
他社では「部品がないから対応不可」と断られがちなケースでも、コバヤシなら交換・補修・調整のフルセットで解決!
「音が気になる」「ドアが急に閉まる」「油が出てきた」──そんな小さな異変も見逃さず、根本からしっかり対応。
最小限のコストで最大限の満足を提供するのがモットーです
「玄関ドアが静かになるだけで、こんなに快適なんだ」
──そう感じていただける施工をお約束します。
どんな小さなお悩みでも、お気軽にコバヤシにご相談ください!

ドアクローザーの交換は専門業者に依頼しましょう

ドアクローザーの交換は、専門的な知識と技術が必要な作業です。
ご自身で交換しようとせず、必ず専門業者に依頼するようにしましょう。
まとめ
ドアクローザーは、私たちの生活を便利にする大切な装置です。
しかし、長年の使用によって寿命が来てしまうことがあります。
ドアクローザーに不具合を感じたら、早めに交換することをおすすめします。
大切なのは、玄関ドアを閉める時の動作です。手のひらを上、肘を90度に曲げ、手の平を後ろに持ってくると、肩甲骨で止まります。必ずこの動作のエネルギーは肩甲骨に集まります。玄関ドアも同じで肩甲骨の役目が蝶番になります。
10年以上数十万回繰り返すと経年劣化で建付が悪くなり最悪ドア交換になります。
「ギーバッタン」と大きな音を立ててしまっている玄関ドアに、お孫さんが遊びに来て指を挟んだら大怪我します。
ドアクローザーの交換は、ご家族の安全を守るためにも大切なことです。
