Q. 玄関の鍵は何年で交換するべき?交換のサインはありますか?
A. 一般的に玄関シリンダーの交換は10年前後が目安とされ、電気錠なら7年ほどと言われています。特にディンプルキーは性能が高い反面デリケートで、車でいえばスポーツカーのように繊細さがあります。合鍵をホームセンターなどで作って使うと摩耗が早まり、鍵穴が硬く感じることがあります。「この鍵は回るが別の鍵は回りにくい」といった差が出るのも交換サインです。こうした症状が出たらメンテナンスや交換を検討しましょう。困った時は専門業者に相談を。
Q. 鍵の寿命は住んでいる環境によって変わりますか?
A. はい、環境の違いで玄関シリンダーの寿命は大きく変わります。海沿いの住宅では塩害によるサビで劣化が早く、ドアやエアコン同様に鍵も傷みやすいです。戸建てで風雨が直接当たる場所、西日の強い立地でも消耗が早まります。また幹線道路沿いでは排気ガスや砂埃が鍵穴に入り込み不具合の原因になります。日本ロック工業会の目安は電気錠7年、シリンダー10年ですが、環境次第ではもっと短くなるケースもあります。異常を感じたら早めにメンテナンスや交換を検討しましょう。困った時は専門業者に相談を。
Q. 鍵穴が回らないときにやってはいけないことや交換の目安は?
A. 潤滑剤としてクレ556や自転車用オイル、ミシン油を使うのは避けましょう。最初は軽くなっても内部に残った成分が逆にピンやバネを錆びさせ、後から動かなくなる原因になります。アルコール成分も潤滑油を飛ばしてしまうため逆効果です。鍵穴が硬い状態はすでに劣化が進んでいるサインであり、日本ロック工業会ではシリンダーは10年、電気錠は7年が交換目安とされています。特に10年以上使用していて回りが悪い場合は、応急処置に頼らず交換を前提に専門業者を呼ぶことをおすすめします。
Q. ディンプルキーとギザギザの鍵(刻み鍵)は何が違う?防犯性能はどっちが上?
A. 構造はどちらもピンシリンダー系だが、ギザギザ(刻み鍵)はピン配置が単純で鍵違いの種類が数百〜数千通り。対してディンプルキーは上・下・横など多方向にピンが配置され、ピン数も多く鍵違いは数億〜数十億通りに達すると言われる。結果としてピッキングに要する時間が格段に長くなり、現実の犯罪データでも時間がかかると犯行を諦める割合が高い。つまり防犯性は圧倒的にディンプルキーが有利。ただし、鍵屋でも開けられるプロはいるので過信は禁物。困った時は専門業者に相談を。
Q. ディンプルキーは合鍵が作れないって本当?合鍵作りで気をつけることは?
A. 完全に「作れない」わけではないが、ディンプルキーは鍵穴が小さく複雑なため、合鍵作成は専用機材と技能が必要で、どの店でも即日作れるとは限らない。ホームセンターなどの簡易複製では精度が落ちて摩耗が早まるケースがあるので注意。純正に近い精度で作るなら、信頼できる鍵屋に依頼するのが安全で、安価な複製で済ませると逆に鍵穴やシリンダーの劣化を早めることがある。合鍵作成時は「正規対応か」「作成後の動作確認」を必ず行おう。困った時は専門業者に相談を。




