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閉まらない室内ドア…原因は“丁番”の寿命だった!

調整蝶番の交換
目次

施工画像

手元を明るくしてくれる相棒の電動ドリルを使って作業

エアジャッキを使うので、ドアや床に傷がつかないので安心

調整蝶番の交換作業中

依頼者様の詳細

  • 住所: 東京都杉並区
  • 名前: N様
  • 施工月: 2025年7月25日
  • 住宅種別: 戸建て

依頼内容(お客様の困りごと)

室内ドアの開け閉めがうまくいかず、閉まりきらなかったり、少し引っかかるような状態が続いていたとのことでした。
お客様は日常の中で「ちょっとしたズレかな?」と考え、ご自身で丁番まわりのネジをいじって調整しようとされたそうです。

しかし、調整しようとするうちにドアの傾きやズレが大きくなってしまい、最終的にはドアがしっかり閉まらなくなってしまったとのことで、ご相談をいただきました。

実際にお話を伺ってみると、「最初は軽くネジを締めてみただけだったんです。でも、うまくいかなくて、何本か触ってたら余計におかしくなってきて…」という経緯だったようです。
こうしたケースは決して珍しくなく、特に高機能な丁番がついている場合は、ネジ1本の締め具合でも全体のバランスに大きく影響してしまうことがあります。

また、お客様は「このまま使い続けてれば直ってくるかな…」と数週間ほど様子を見ていたようですが、ドアが完全に閉まらない状態が続いたことで、ご家族からも「一度見てもらった方がいいんじゃないか」と声が上がったとのことでした。
ご相談時点でドアはすでに閉まらない状態で、隙間風や音漏れも気になるという状況になっていました。

コバヤシのご提案

現場を確認したところ、室内ドアの丁番には「調整丁番(ちょうせいちょうばん)」と呼ばれる、上下・左右・前後にドアの位置を調整できる多機能なパーツが取り付けられていました。
この丁番は、通常の町丁番と異なり、構造がやや複雑で、ネジの数も多く(一般的に10〜16本)、1本でも締めすぎたり、緩めすぎたりすると、ドアのバランス全体に影響を及ぼすことがあります。

今回のように、お客様自身が丁番を調整しようとして逆に症状が悪化してしまったというケースでは、丁番自体が経年劣化していたことも重なり、再調整では改善が難しい状態になっていました。
実際に触れてみたところ、ネジ山が摩耗している箇所も見受けられ、可動部の精度も落ちていたため、丁番そのものを新品に交換することをご提案しました。

交換作業では、まずドアを一度外し、既存の調整丁番を取り外した上で、新しい調整丁番を取り付け。ドア本体と枠の間隔や傾きを微調整しながら、すべての動きがスムーズになるよう調整しました。
特に上下のズレが大きかったため、ドア下部の干渉も確認しながら慎重に作業を進めました。
また、丁番の劣化により、ドアノブやラッチボルト部分にも微妙な負荷がかかっていたため、それらの動作も点検。
幸いなことに鍵本体やラッチはまだ使用に耐えられる状態だったため、今回は丁番の交換のみで済みました。

このように、調整丁番の不調を放置してしまうと、ドア本体だけでなく、周辺パーツにも負担が蓄積し、ドアノブや鍵の故障、さらにはドア全体の交換が必要になるケースもあります。
今回のように、違和感を覚えた段階でご相談いただけたことが、結果的に大きな被害を防ぐことにつながりました。

お客様からは「正直、ここまで複雑な構造だとは思っていませんでした。プロにお願いしてよかったです」とのお声をいただきました。
ドアの開閉に少しでも違和感がある場合、それが調整丁番の初期劣化によるものである可能性があります。
特にマンションの室内ドアでは、高機能な丁番が採用されていることも多く、構造を理解していないまま調整を試みると、かえって状況を悪化させてしまうことも。
「音がする」「引っかかる」「傾いてる気がする」など、小さなサインが出ている段階での点検が、最終的なコストや修理の手間を大きく減らすポイントです。

当店では、ドアの動きが悪いと感じた際の丁番点検や、調整丁番の交換なども数多く対応しています。
ご自宅のドアが少しでも気になるという場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
些細なズレが、大きな問題に発展する前に、専門の目でしっかり確認いたします。

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この記事を書いた人

1998年より鍵とドア修理一筋で、現在は年間1200件の修理実績を持つドア修理のプロフェッショナルとして活動。
特にドアクローザー交換は全国トップクラスの実績を持つ。
イタリア・キーライン社での鍵と錠前の技術研修を経験、日本ではウッドリペアマイスター2級を取得。
川越市在住の地域密着店主として、地域防犯推進委員も務め、防犯啓蒙活動に努める一面も。
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